ファイザー、通期見通しを下方修正も上昇=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/10/16 22:49
(NY時間09:36)
ファイザー<PFE> 33.11(+1.00 +3.11%)

 ファイザー<PFE>が上昇。先週末の引け後に通期のガイダンスを公表し、1株利益の見通しを大幅に下方修正した。従来は3.25-3.45ドルを見込んでいたが、それを1.45-1.65ドルに修正している。また、売上高についても、従来の670-700億ドルから580-610億ドルに下方修正。

 新型ウイルス感染症の経口治療薬「パキロビッド」の需要が想定以上に弱いことが要因。パキロビッドの販売見通しを70億ドル下方修正したほか、ワクチンの「コミナティ」についても20億ドル下方修正している。両方合わせて約125億ドルの販売見通しに下方修正した。

 時間外で株価は売りが強まっていたものの、上昇して取引が始まっている。取引開始前にコスト削減を発表したほか、アナリストからは、「パキロビッドの需要減は投資家が想像していた以上に大きかったかもしれない。しかし、同社は魅力的なカタリストを持っており、シージェン<SGEN>の買収完了後はアウトパフォームの見通し」だという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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