午後:債券サマリー 先物は反落、20年債入札結果は低調
27日の債券市場で、先物中心限月9月限は8営業日ぶりに反落。高値警戒感に加え、この日に実施された20年債入札が低調な結果となったことが影響した。
前日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことを手掛かりに、債券先物は朝方に強含む場面があった。ただ、先物は前日まで7日続伸していたことから利益確定売りなどが出やすく、寄り付き後に149円02銭をつけたあとは軟化。今週は欧州中央銀行(ECB)主催の金融シンポジウム「ECBフォーラム」で28日に、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がラガルドECB総裁、日銀の植田和男総裁らとパネル討議に参加することから、主要中銀トップの金融政策や物価見通しについての発言を見極めたいとして積極的な買いを手控える向きも多かった。午後に入り、20年債入札の結果が判明すると先物は下げ幅を拡大。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が22銭と前回(5月17日)の4銭から拡大し、応札倍率が3.03倍と前回の3.69倍を下回ったことが嫌気され、この日の安値で取引を終えた。
先物9月限の終値は前日比19銭安の148円82銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の0.370%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
前日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことを手掛かりに、債券先物は朝方に強含む場面があった。ただ、先物は前日まで7日続伸していたことから利益確定売りなどが出やすく、寄り付き後に149円02銭をつけたあとは軟化。今週は欧州中央銀行(ECB)主催の金融シンポジウム「ECBフォーラム」で28日に、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がラガルドECB総裁、日銀の植田和男総裁らとパネル討議に参加することから、主要中銀トップの金融政策や物価見通しについての発言を見極めたいとして積極的な買いを手控える向きも多かった。午後に入り、20年債入札の結果が判明すると先物は下げ幅を拡大。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が22銭と前回(5月17日)の4銭から拡大し、応札倍率が3.03倍と前回の3.69倍を下回ったことが嫌気され、この日の安値で取引を終えた。
先物9月限の終値は前日比19銭安の148円82銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の0.370%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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