【中銀チェック】米FOMC議事要旨に注目、NZは利上げ幅見通し分かれる、日銀新正副総裁候補所信聴取も
【中銀チェック】米FOMC議事要旨に注目、NZは利上げ幅見通し分かれる、日銀新正副総裁候補所信聴取も
22日(日本時間23日午前4時)に、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月31日、2月1日開催分)が公表されます。市場予想通り0.25%に利上げ幅を縮めた当回のFOMCでは、政策金利見通しがほぼ一致していたこともあり、声明やパウエル議長会見が注目されました。
前回FOMC時点で市場の見方は3月のFOMCでの利上げ打ち止め見通しが大勢となっており、かつ年内の利下げ開始見通しでほぼ一致していました。しかし12月のFOMCでは5月までの利上げ継続見通しが示され、年内の利下げ開始も否定していましたので、このあたりの乖離を受けてパウエル議長がどのような発言を行うのかなどが注目されていました。
結果は12月FOMC後の姿勢から目立った変更を見せず、今後複数回の利上げが必要と、3月の打ち止めを否定。年内の利下げ見通しについても否定的な姿勢を維持しました。全般にタカ派的でしたが、市場は財のディスインフレプロセスが始まっているなどの発言について、従来よりもタカ派色が弱いとしてFOMC後は一時ドル売りが広がりました。その後米雇用統計をはじめとする米主要指標の軒並みの強さを受けて利上げ期待が強まっています。こうした状況への予想も踏まえて、議長のこうした姿勢の背景にある議論がどのようになっていたのかが注目されるところです。
米国以外の材料としては、日銀新総裁候補である植田和男共立女子大学教授の国会での所信聴取が24日午前9時半、新副総裁候補である氷見野ニッセイ基礎研究所エクゼグティブフェローと内田日銀理事の所信聴取が同日午後にあります。また、利上げ幅の見通しが0.75%と0.5%で別れている22日のNZ準備銀行(中央銀行)金融政策会合にも要注目です。
MINKABU PRESS 山岡和雅
22日(日本時間23日午前4時)に、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月31日、2月1日開催分)が公表されます。市場予想通り0.25%に利上げ幅を縮めた当回のFOMCでは、政策金利見通しがほぼ一致していたこともあり、声明やパウエル議長会見が注目されました。
前回FOMC時点で市場の見方は3月のFOMCでの利上げ打ち止め見通しが大勢となっており、かつ年内の利下げ開始見通しでほぼ一致していました。しかし12月のFOMCでは5月までの利上げ継続見通しが示され、年内の利下げ開始も否定していましたので、このあたりの乖離を受けてパウエル議長がどのような発言を行うのかなどが注目されていました。
結果は12月FOMC後の姿勢から目立った変更を見せず、今後複数回の利上げが必要と、3月の打ち止めを否定。年内の利下げ見通しについても否定的な姿勢を維持しました。全般にタカ派的でしたが、市場は財のディスインフレプロセスが始まっているなどの発言について、従来よりもタカ派色が弱いとしてFOMC後は一時ドル売りが広がりました。その後米雇用統計をはじめとする米主要指標の軒並みの強さを受けて利上げ期待が強まっています。こうした状況への予想も踏まえて、議長のこうした姿勢の背景にある議論がどのようになっていたのかが注目されるところです。
米国以外の材料としては、日銀新総裁候補である植田和男共立女子大学教授の国会での所信聴取が24日午前9時半、新副総裁候補である氷見野ニッセイ基礎研究所エクゼグティブフェローと内田日銀理事の所信聴取が同日午後にあります。また、利上げ幅の見通しが0.75%と0.5%で別れている22日のNZ準備銀行(中央銀行)金融政策会合にも要注目です。
MINKABU PRESS 山岡和雅
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