アルファベットの下げが目立つ 前日の「Bard」公開で懸念を十分に補えず=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/02/09 00:29
 きょうはアルファベット<GOOG>の下げが目立っている。同社は前日にオープンAIのチャットGPTに対抗して、人工知能(AI)を搭載した新たなチャットボット「Bard」を試験者に公開した。数週間のうちに一般向けサービスも用意するとしている。

 グーグルは現在、売上高の大部分を検索であげている。ただ、デジタル広告の減速や、チャットGPTがグーグルの検索事業に打撃となるとの懸念に直面する中、同社が先週発表した第4四半期の売上高は予想を下回っていた。

 市場からは、マイクロソフト<MSFT>がチャットGPTを搭載したBing検索ホームページを立ち上げたことで、検索の新しいユースケースが解放され、「Bard」が検索結果の点で優れていると判明しない限り、グーグルの検索ボリューム増加に対する逆風になる可能性があるとの指摘も聞かれる。

 チャットGPTが広告のターゲットや価格設定に影響を与える可能性は低いことから、アルファベットの売上高への影響は軽微だとの見解も出ているものの、前日の「Bard」の公開はその懸念を十分に補えなかったのかもしれない。

(NY時間10:18)
アルファベット<GOOG> 101.68(-6.36 -5.89%)
マイクロソフト<MSFT> 273.76(+6.20 +2.32%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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