注目企業決算分析（2670ABCマート、3543コメダHD）【西村剛】

サプライズなるか、気になる株価の動きはいかに・・・？

いよいよ決算発表が本格化してきました。
今回の決算発表は、円安の影響やインフレにより比較的サプライズが多い決算になるかもしれません。そこで今回は12日に決算発表を行なった、2670ABCマート、3543コメダHDについて分析してみます。

まずは2670ABCマートです。
12日に発表した2023年2月期中間決算では、売上高前年比+12.3％、営業利益前年比+39.8％と増収増益を達成しています。加えて通期の業績予想を上方修正しています。国内及びアジア圏においてコロナからの回復が想定以上ということが好業績につながっています。9月の既存店売上高も好調で、好決算と言えるでしょう。13日の株価は好決算を受けて素直に反応するか？材料出尽くしで下落するか？今の地合いと今回の決算発表後の株価全般を占うにはちょうどよい銘柄かもしれません。13日の値動きに注目してみて下さい。

次に3543コメダHDです。
12日に発表した2023年2月期中間決算では、売上高は前年比+10.5％と増収も、営業利益では－1.1％と減益となっています。原材料費及びエネルギーコスト高騰が減益要因となっています。四季報予想も若干下回る内容となっており、株価がどのように反応するか注目です。

この２つの決算から分かることは・・・

１．コロナからの回復は想定以上に早かった
→コロナ禍で業績が悪化していた銘柄のリバウンドが期待できそう

２．外食に関しては原材料費、電気・ガス代の高騰が企業業績を圧迫する可能性が高そうということです。
特に外食に関しては｢売上増も利益は減益｣というコメダみたいなパターンが今回は多そうです。

もしあなたが外食銘柄をお持ちでしたら注意しておいてください。地合いも悪いので決算発表後、急落する可能性があるかもしれませんので。