ドル円、弱い中国指標でリスク回避の雰囲気もドル高が下値サポート=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/08/16 00:34
 きょうのドル円はNY時間に入って売りが強まり、一時132円台半ばまで下落する場面が見られた。この日発表の中国の経済指標が弱い内容となったことで、市場にはリスク回避の雰囲気も広がっている。一方、安全資産としてのドルへの需要がドル円の下値をサポートし、133円台に再び戻す展開。

 先週の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の発表で、米インフレのピーク接近への期待が高まっている。一方、それでもなおFRBはタカ派姿勢を堅持している状況だが、市場は想定よりは早期に利上げサイクルが終了するとの見方も出ている。

 先週末のミシガン大消費者信頼感指数の改善を受けて米景気後退への懸念が一服する中、今週は米鉱工業生産と小売売上高の発表が予定され、インフレの落ち着きと底堅い個人消費が示されると期待されている。次第に米経済に対する信頼感が回復しつつある一方、中国や英欧を始め、海外経済は厳しい状況が続いていることから、ドル高がピークに達したかを疑問視する声も出ている。その中でドルが本格的に下落に転じるのは23年第1四半期以降との見方も出ているようだ。

USD/JPY 133.10 EUR/JPY 135.60
GBP/JPY 160.81 AUD/JPY 93.70

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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