ロシアのガス供給停止により、ドイツの成長は下期に鈍化の見込み=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/06/24 02:31
 きょうのユーロ円は急速に売りを強め、141円台に急落している。一時141.50円付近まで下落し、本日の高値から250ポイント超下落する場面が見られた。市場はリセッション(景気後退)への警戒感を強めており、米国債利回りの急低下と伴にドル円に戻り売りが強まっており、ユーロ円も売りが強まっている格好。

 ウクライナ情勢は依然として出口が見えない状況が続いており、EUによるロシアへの制裁も本格化している。そのような中、ロシアからドイツへの天然ガスの供給が6月初めから約60%減少しており、欧州の天然ガス高騰を招いている。これによりドイツの消費者は実質所得の圧迫と信頼感の喪失に直面している。

 ドイツの小売売上高は過去1年間、おおむね停滞していたが、ロシアのウクライナ侵攻以来、再び悪化の兆しを見せ始めている。第2四半期の広範なデータは、いまは比較的よく持ちこたえているものの、ドイツの成長は今年後半に鈍化するとの見方も多い。

EUR/JPY 141.74 USD/JPY 134.84 EUR/USD 1.0512

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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