NYコラム(24日)ダウ平均は売り先行で取引スタートへーウクライナ情勢の緊迫化でリスクオフか⁈

著者:加藤裕一
投稿:2022/01/24 23:27

NY株式市場(24日)ダウ平均は3万4000ドル割れか⁈ー米国10年債利回りは1.72%に低下

24日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。

ニューヨーク株式市場は、緊迫化しているウクライナ情勢で米国や英国の大使館職員らにウクライナからの退避命令が出たことから地政学的リスクが一段と高まるだろう。24日のアジア市場やヨーロッパ市場が軒並み安となっており、世界的な株安の流れに歯止めがかからないところに地政学的リスクの高まりでリスク回避の動きが加わり下値模索の展開が避けられそうにない。ダウ平均は寄り付きで節目の3万4000ドルドル台割れとなって取引が始まりそうだ。

取引開始前に発表された12月のシカゴ連銀全米活動指数は、-0.15とマイナスに転じたことも相場の重しとなりそうだ。

ウクライナ情勢の緊迫化でリスク回避の動きから米国10年債利回りは1.72%台まで低下しており、相場全体「質への逃避」から株式市場には下落に拍車が掛かりそう。ニューヨーク株式市場のセリング・クライマックスの行方は、市場エネルギーの高まりに伴う出来高の急増にかかっていそうな1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想