NY株式市場(10日)ダウ平均は3万6000ドル割れを試すか⁈ーFRBによる早期の金融正常化への警戒感が根強い
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引スタートとなりそうだ。
ニューヨーク株式市場は雇用統計の結果を受けた軟調な地合いを踏襲して取引が始まろう。特に先週末に発表された12月の雇用統計は非農業部門雇用者数が19万9000人増と市場予想(42万2000人増)を大幅に下回った一方で失業率が3.9%と市場予想(4.1%)を下回ったことから、雇用環境の改善傾向が続いているとの見方を背景にFRBが金融政策の正常化を前倒しで行うとの観測が高まっている。
この結果、注目されている米国10年債利回りは、一時1.8%台に乗せる場面が見られており、長期金利の上昇懸念が相場の重しとなろう。
ダウ平均は引き続き長期金利が強含みで推移していることを嫌気して下押し圧力が強まりそう。寄り付きでは、20日移動平均線(3万6033ドル)や先週末の日中安値(3万6111ドル)を試す動きが見られそうで、相場下落に歯止めを掛ける積極的な買い手掛かりに乏しいことからダウ平均は下値模索が続くことも想定しておきたいタイミングにある。
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