【これからの見通し】南ア発の新たな新型コロナ変異株の脅威、週末の市場に要警戒

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/11/26 15:53
【これからの見通し】南ア発の新たな新型コロナ変異株の脅威、週末の市場に要警戒

 ドイツなど欧州をはじめ各国で新型コロナ感染が再拡大している。きょうはそれに追い打ちをかけるように、南アフリカ発の新たな新型ことな変異株の脅威が市場を襲っている。感染力が強く、従来のワクチンが効きにくいと報じられている。日本株やアジア株が大幅安となっているほか、時間外取引の米株先物も大きく値を下げている。NY原油は78ドル近辺から76ドル近辺へと下落。

 為替市場ではリスク回避の円買いを中心に、ドル円以外の主要通貨ではドル買いの動きが広がっている。ドル円は115円台前半での高止まり状態から一気に114円台へと下落している。クロス円も円高方向に振れており、原油安と相まってポンド円や豪ドル円の下げがきつくなっている。ユーロは比較的底堅さを残しており、対円では下落も、対ドルでは上昇している。このようは状況下で週末のロンドン市場を迎えることとなっている。ブラックフライデーの薄商いのなかで、リスク動向に要警戒となろう。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ輸入物価指数(10月)、フランス消費者信頼感指数(11月)、スイスGDP(第3四半期)、ユーロ圏マネーサプライM3(10月)など。比較的、市場の注目度の低い指標にとどまっている。

 発言イベント関連では、EU司法関連会議(26日まで)が開催される。ラガルドECB総裁、シュナーベルECB理事、パネッタECB理事、レーンECBチーフエコノミストなどが参加する予定。ビスコ伊中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁などがイベントに参加する。ピル英中銀チーフエコノミストが英国産業連盟(CBI)主催講演で経済見通しについて発言する。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)