円買い優勢、明日の米FOMCを控えて調整の動き=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/11/02 20:26
円買い優勢、明日の米FOMCを控えて調整の動き=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円買いが優勢。あすの米FOMCの結果発表を控えて、ポジション調整が入っているもよう。リスク動向は比較的落ち着いており、米株先物は前日並み水準で揉み合い、独仏株は堅調、英株は軟調とまちまち。NY原油先物は84ドル付近で落ち着いた値動きが続いている。東京時間に売られた豪ドルが、ロンドン時間も引き続き軟調。豪ドル円は85円台割れ、豪ドル/ドルは0.74台後半で安値を広げている。豪中銀が債券利回り目標を廃止したことで、金融政策正常化に一歩踏み込んだとみられたが、利上げに関しては慎重な姿勢を示しており、豪ドル売りを誘っている。円買いには豪ドル円の動きが影響した面もあったようだ。ドル円は113.50割れまで下落。ユーロ円は一時131.50付近、ポンド円は154.60台まで安値を広げた。ユーロドルは1.16を挟んだ上下動、ポンドドルは1.36台後半から前半へと上値重く推移。あさっての英MPCを控えて調整売りがでていたようだ。10月ユーロ圏製造業PMI確報値は58.3と小幅に下方改定された。

 ドル円は113円台後半での取引。東京市場で114円台割れとなったあとは、軟調な推移が続いている。ロンドン時間には113.50割れから113.46レベルまで安値を広げた。欧州株は高安まちまち、米株先物は前日並み水準で揉み合い。NY原油先物は84ドル付近で揉み合い。リスク動向は比較的落ち着いており、明日の米FOMCを控えたポジション調整に押されたようだ。

 ユーロドルは1.16近辺での取引。朝方に1.1613レベルまで買われたあとは、1.1586レベルまで反落。しかし、売買は交錯しており、上下ともに値動きは限定的だった。ユーロ円は売りが先行し、一時131.48レベルまで下落。しかし、足元では131.80付近に下げ渋り。対ポンドではややユーロ買いの動きがでていた。この日発表された10月ユーロ圏製造業PMI確報値は58.3と小幅に下方改定された。フランス確報値が若干の上方改定となる一方、ドイツ確報値はやや大きめの下方改定となっていた。

 ポンドドルは1.36台前半での取引。序盤に1.3670近辺まで買われたあとは、売りに押されている。安値を1.3627レベルまで広げた。ポンド円は東京市場から引き続き軟調で、ロンドン序盤には155円台割れから154.66近辺まで安値を広げた。ユーロポンドは0.85ちょうど近辺から一時0.8514近辺まで買われた。ポンドにとっては4日の英金融政策委員会(MPC)結果発表を控えて短期筋から調整売りがでていたもよう。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)