ドル円は110円台を回復 中国への不安感が一服=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/09/23 23:26
 きょうのドル円は買い戻しが優勢となっており、110円台を回復している。前日は109円台前半まで下落していたものの、リスク回避の雰囲気も一服する中で前日のFOMCを受けて買い戻しが強まっている。

 きょうの上昇は前日のFOMCを受けたドル買いによるものではなく、中国への不安感が一服していることによる円安がドル円を押し上げている。

 債務危機に陥っている中国の不動産大手、恒大集団に対して中国当局がドル建て債で目先のデフォルト回避を指示するなど、中国当局が対応に動き出していることで、市場も懸念を一服させているようだ。

 ただ、ドル建て債を保有している債権者は、期日のクーポン支払いをまだ受けていないとのニュースも流れ、中国当局が地方政府に対して恒大集団の破綻の可能性に備えるよう指示したとの報道も伝わっていた。不安感は依然として燻るものの、米株式市場も大幅に続伸して始まっており、ドル円をサポートしているようだ。

 きょうの上げで109.85円付近に来ている21日線と100日線を再び上回っている。9月8日高値の110.45円付近が目先の上値メドとして意識される。

USD/JPY 110.09 EUR/JPY 129.33
GBP/JPY 151.28 AUD/JPY 80.43

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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