モルフォ、今期経常を赤字拡大に下方修正

配信元:株探
投稿:2021/09/10 15:30
 モルフォ <3653> [東証M] が9月10日大引け後(15:30)に決算を発表。21年10月期第3四半期累計(20年11月-21年7月)の連結経常損益は6億5100万円の赤字(前年同期は5000万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の1億6000万円の赤字→8億4000万円の赤字(前期は1億3600万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した5-10月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2億3000万円の黒字→4億5000万円の赤字(前年同期は1億9400万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である5-7月期(3Q)の連結経常損益は2億6100万円の赤字(前年同期は1億0800万円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-21.2%→-65.1%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 (1)修正の理由 当社の主な収益源であるロイヤリティ収入について、特定取引先において半導体不足の影響により当社製品が搭載される端末モデルの販売数量が減少したことや、取引先のモバイル事業撤退に伴い、当社が収受するロイヤリティが当初想定と比較し451百万円減少する見込みです。また、当社はスマートフォン関連ビジネスにて培った画像処理・AI技術を基に新規ビジネス展開を加速しておりますが、取引先からの引き合い等はあるものの、進捗の遅れにより売上への貢献時期が想定よりも遅れています。これらの要因により、売上高におきましては、当初予想より減少する見通しとなりました。営業利益、経常利益、および親会社株主に帰属する当期純利益におきましては、子会社にて大型案件受注に伴い当初想定していなかったコストが増加し、当初予想より減少する見通しとなりました。そのため、上記の通り業績予想を修正いたします。(2)前期個別実績と個別業績予想との差異の理由通期の個別業績予想に関して、売上高につきましては連結業績予想の修正理由と同様の理由により、前期実績値との間に差異が生じる見通しです。営業利益、経常利益、および当期純利益につきましては、上記売上高の減少に加え、研究開発や海外拠点における人材投資を実施したことにより、研究開発費や人件費が増加し、前期実績値との間に差異が生じる見通しです。(注)上記の業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。法人税等については、当社試算値となり、実際の金額と異なる可能性があります。(3)役員報酬について当社では、2021年10月期より新しい役員報酬制度を導入しております。新報酬制度導入により、固定報酬が減額され、業績結果などのパフォーマンスに応じて支給される変動報酬が追加されました。これにより、業績悪化の際には変動報酬が大幅に減額され、対象役員の報酬総額が低い水準で設定されることになります。当社では従来、業績下方修正に伴い、役員の報酬を減額することを取締役会にて決定しておりましたが、今回を含め、今後は新報酬制度を基にパフォーマンスに応じた報酬額が設定されます。今回は、新報酬制度における変動報酬に関するパフォーマンス評価が100%の際に支給される場合の報酬総額と比較して、対象役員の報酬総額が30%超減額となる見通しです。
配信元: 株探

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