タメニー---1Qは大幅な増収、事業構造改革や経営合理化等が進捗

配信元:フィスコ
投稿:2021/08/17 12:20
タメニー<6181>は13日、2022年3月期第1四半期(21年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比109.9%増の14.72億円、営業損失が2.17億円(前年同期は8.24億円の損失)、経常損失が2.33億円(同8.21億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.80億円(同8.21億円の損失)となった。

婚活事業の売上高は前年同期比19.4%増の6.84億円、営業利益は1.70億円(前年同期は0.41億円の損失)となった。結婚相談所では徹底した効率化とサービス品質強化により、広告を抑制しつつも新規入会者数は前年同期を上回り、成婚退会者数も増加となった。また、婚活パーティーでは従来型と新たな婚活パーティーの開催比率を市場ニーズに合わせて変動させ、計画通りの開催数及び参加者数となった。この他、DX婚活サービスとなるパートナーエージェントONLINEの展開を本格化させるとともに、前期に決定した拠点統廃合及び小規模化を実施した。

カジュアルウエディング事業の売上高は前年同期比930.3%増の7.17億円、営業損失は0.75億円(前年同期は4.18億円の損失)となった。新型コロナウイルスの感染拡大等の影響は受けつつも、スマ婚シリーズ(主として挙式披露宴、少人数挙式、会費制パーティー)では一定程度施行が進み、フォトウェディング(LUMINOUS)では新たなフォトウェディングスタジオのオープンも相まって四半期別で過去最大の施行件数となった。また、スマ婚シリーズでは事業構造改革を推進し、広告に依存しない法人集客チャネルの開拓やFB(Food & Beverage:料理及び飲料)を主体としないサービス展開に注力した。

テック事業の売上高は前年同期比18.1%減の0.33億円、営業損失は0.02億円(前年同期は0.15億円の利益)となった。コネクトシップ(婚活事業者間の相互会員紹介プラットフォーム)ではオンライン結婚相談所を運営する有力企業が新たな利用事業者として加わり、利用会員数・お見合い成立件数とも順調な推移となった。また、期初に収益ポイントの見直しを行ったことも相まって収益も順調に拡大した。一方、オンライン婚活では前期に投入したアプリの認知度拡大に向け広告や各種キャンペーン等を積極化した。なお、前3Qの事業譲渡が収益減に影響している。

ライフスタイル事業の売上高は前年同期比69.4%増の0.16億円、営業損失は0.02億円(前年同期は0.09億円の損失)となった。保険販売ではグループ内外における送客体制の強化やオンラインを活用した提供エリアの拡大により顧客接点が増大し、営業力の強化施策による契約率上昇も相まって、収益性が着実に改善した。また、金融や不動産等の販売では、新たに金融商品仲介業者や中古・リノベーション不動産を取り扱う企業との相互送客に向けた関係構築に努めた。

法人・自治体向け事業の売上高は前年同期比1,290.2%増の0.27億円、営業損失は0.22億円(前年同期は0.19億円の損失)となった。企業イベントのプロデュースでは新たなオンラインイベントソリューションの複数投入や紹介代理店制度の導入等により成約件数は好調に推移した。また、地方自治体向け婚活支援では、AIを活用した結婚支援システム「parms」、婚活支援センター運営、各種イベント・セミナー受託を軸とした地方自治体向けサポート(3Dオペレーション)の営業活動を積極化させた。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比80.6%増の80.00億円、営業利益が3.50億円、経常利益が2.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.40億円とする期初計画を据え置いている。なお、前提条件の変化に早期に対処するため、新たな経営合理化を決定・推進している。


<ST>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
107.0
(15:30)
-1.0
(-0.92%)