合同鉄、上期経常を一転赤字に下方修正、通期も減額、配当も10円減額

配信元:株探
投稿:2021/07/30 13:30
 合同製鐵 <5410> が7月30日後場(13:30)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.3億円の赤字(前年同期は29.5億円の黒字)に転落した。
 併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想のトントン→10億円の赤字(前年同期は50.1億円の黒字)に下方修正した。
 上期業績の悪化に伴い、通期の同利益を従来予想の25億円→15億円(前期は74.9億円)に40.0%下方修正し、減益率が66.6%減→80.0%減に拡大する見通しとなった。

 同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送るとし、下期配当は従来計画の30円→20円に大幅減額修正した。年間配当は従来計画の30円→20円(前期は95円)に減額修正した。

 直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の6.3%→-1.1%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2022年3月期第2四半期業績予想につきましては、主原料である鉄スクラップ価格が年度初めより急騰し、それに伴う販売価格の値上げを実施したことにより売上高を上方修正いたしましたが、鉄スクラップ価格が上級屑を中心に依然として上昇基調で推移しており、販売価格と鉄スクラップ価格の差であるメタルスプレッドの回復に想定よりも時間を要する見込みとなったこと等により、各段階損益は前回公表値を下回る見通しとなりました。 他方、2022年3月期通期業績予想につきましては、現在、販売価格の改善に向けて全力で取り組んでおり、当第4四半期にはメタルスプレッドが回復し、当第2四半期までに計上すると予想している損失を補完できる水準に達すると見込んでおり、前回公表値は下回るものの、経常黒字を確保できる見通しであります。2023年3月期以降は、適正なメタルスプレッド水準の維持に努め、安定的な利益計上を目指す所存であります。

  当第2四半期末の剰余金の配当につきましては、2021年3月期決算発表時(2021年4月28日)において未定としておりましたが、当期の業績見通し等を踏まえ、誠に遺憾ではありますが、実施を見送ることとさせていただく予定であります。また、当期末の剰余金の配当については、前回公表予想から10円修正し、1株につき20円とさせていただく予定であります。
配信元: 株探

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