やや円が売られる、ドル円は110円台前半=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/07/16 20:13
やや円が売られる、ドル円は110円台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、やや円が売られている。ドル円は110円ちょうど近辺での揉み合いから一時110.22レベルまで買われ、その後も110円台を維持している。序盤に欧州株が堅調だったことや、米10年債利回りが1.33%へと上昇したことがドル円を押し上げた。加えて、黒田日銀総裁が会見で、オペ減額について、国債購入を今後減らしていくということではない、と述べた。大規模緩和継続を印象付けたとして円が売られた可能性もあったようだ。しかし、その後は欧州株が軟調に転じ、米債利回りの上昇も一服。ただ、円高方向への動きは限定的で、ドル円は再び110.24レベルに高値を広げている。クロス円も底堅く、ユーロ円は130円台前半、ポンド円は152円台前半で推移している。ドル相場は方向性が希薄。ユーロドルは一時1.18台割れも、その後は1.18台前半での振幅。ポンドドルは一時1.38台割れもその後は1.38台後半まで反発、さらに1.38手前へ再び下押しと落ち着かない上下動。

 ドル円は110円台前半での取引。110円ちょうど近辺での揉み合いから一時110.22レベルまで買われ、その後も110円台を維持している。序盤に欧州株が堅調だったことや、米10年債利回りが1.33%へと上昇したことがドル円を押し上げた。加えて、黒田日銀総裁が会見で、オペ減額について、国債購入を今後減らしていくということではない、と述べた。大規模緩和継続を印象付けたとして円が売られた可能性もあったようだ。しかし、その後は欧州株が軟調に転じ、米債利回りの上昇も一服。ただ、円高方向への動きは限定的で、ドル円は再び110.24レベルに高値を広げている。

 ユーロドルは1.18近辺での取引。序盤に1.1797レベルまで下落。米債利回り上昇に反応した。その後は、1.1822レベルまでの反発。そして再び1.18近辺へと押し戻されており、前日からの安値圏での小動きにとどまっている。ユーロ円は堅調。ドル円とともに上昇しており、130円台乗せから130.19レベルまで高値を伸ばした。対ポンドでは下に往って来いと方向性は希薄。

 ポンドドルは1.38近辺での取引。序盤はユーロドルと同様に下押しされ、安値を1.3792レベルに広げた。その後は一時1.3862レベルまで反発。しかし、上値は重く再び1.38近辺へと押し戻されている。ポンド円は151.80近辺へと下押しされたあとは、152.60近辺まで反発。その後は152円台前半と上昇一服。ユーロポンドは0.8520台から0.8550台で下に往って来い。ポンドは比較的反発の動きが大きめに入っていたが、市場では前日のサンダース英中銀委員のタカ派発言の影響が残り、ポンド相場が神経質になっている点を指摘していた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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