AHC、今期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2021/07/09 18:00
 AHCグループ <7083> [東証M] が7月9日大引け後(18:00)に業績修正を発表。21年11月期の連結最終損益を従来予想の1億0600万円の黒字→1600万円の赤字(前期は1億0200万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
 同時に、12-5月期(上期)の連結最終損益も従来予想の800万円の赤字→2100万円の赤字(前年同期は3700万円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 (1)2021年11月期第2四半期(累計)連結業績予想 第2四半期(累計)連結業績予想につきましては、3月21日の緊急事態宣言解除後、外食事業において一時的な業績の落ち込みはあるものの、緩やかに回復するものと想定しておりました。また、当社グループが主力とする福祉事業及び介護事業に関しては、若干の利用キャンセルはあるものの「ご利用者様やご家族様が健やかな生活を送る上で必要不可欠なサービス」であり、政府、自治体による休業等の規制対象になっていないことから、その影響は限定的であり、同様に緩やかに回復するものと想定しておりました。 しかしながら、追加の緊急事態宣言が発出されたこと、更に福祉事業において、3年に1度行われる報酬改定により、想定を下回る単価となりました。4月・5月は当初予想より放課後等デイサービスで3%程度、共同生活援助(グループホーム)で10%程度の1人当たり単価の減少が見込まれ、売上高を修正いたしました。 また、介護事業においては、報酬改定の影響は想定を上回る単価となったものの、緊急事態宣言中に施設利用を自粛する方が増加するとともに、ワクチン接種による一時的な施設利用のキャンセルが増加しました。その結果、当初予想より7%程度の施設利用数の減少を見込み、売上高の修正を行いました。 外食事業においては、3回目の緊急事態宣言が発出されたことを受け、4月25日から6月20日まで休業となり、5月末時点で想定客数より40%程度の減少が見込まれ、売上高の修正を行いました。また、休業・時短営業期間中も人件費を始めとした固定費は発生しており、営業利益の減少となりますが、営業外収益にて感染拡大防止協力金等の給付金を見込んでおります。 これらの状況を踏まえ、第2四半期(累計)連結業績予想につきまして、前回発表時の予想を上記のとおり修正いたしました。(2)2021年11月期通期連結業績予想 福祉事業においては、当初予想どおり新型コロナウイルス感染拡大の影響は軽微であり、既存事業所のご利用者様の施設利用数は想定どおり進捗しております。しかしながら、4月に行われた報酬改定では想定を下回る単価となり、当初予想より放課後等デイサービスで3%程度、共同生活援助(グループホーム)で10%程度の売上高の減少を見込んでおります。2021年の事業所開設計画も概ね当初予想どおり進捗しており、共同生活援助(グループホーム)12事業所(81居室)、放課後等デイサービス1事業所、生活介護1事業所の開設を計画しております。 介護事業においては、ワクチン接種が開始した4月・5月は一時的に施設利用のキャンセルが増加しましたが、ワクチン接種の進捗により、2021年11月末に向けて施設利用のキャンセルが減少していくことが予想されるため、新型コロナウイルス感染拡大の影響は軽微であることを想定しております。また、2021年の事業所開設計画をデイサービス2事業所に変更したため、事業所開設費用が増加しております。 外食事業につきましては、休業期間・時短営業をともに1か月程度想定しておりましたが、緊急事態宣言期間の延長や3回目・4回目の再発出に加え、時短営業も長期化しております。そのため、客数減少が60%程度見込まれるため、当初予想より50%程度の売上減少を見込んでおります。また、休業・時短営業期間中も人件費を始めとした固定費は発生しており、営業利益の減少となりますが、営業外収益にて感染拡大防止協力金等の給付金を見込んでおります。 これらの状況を踏まえ、通期連結業績につきまして、前回発表時の予想を上記のとおり修正いたしました。(3)2021年11月期第2四半期(累計)及び2021年11月期通期個別業績予想 2021年11月期第2四半期累計及び2021年11月期通期個別業績予想につきましても、連結業績予想の福祉事業、外食事業の修正理由と同様の要因であります。(注) 上記の連結業績予想は現時点における入手可能な情報に基づいており、実際の業績は様々な要因により予想値と異なる可能性があります。
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