NYコラム(1日)ダウ平均はもみ合いスタートか⁈ーISM製造業景況指数で方向感を見極めへ

著者:加藤裕一
投稿:2021/07/01 22:26

NY株式市場(1日)新規失業保険申請件数は市場予想を下回るー米国10年債利回りは1.4%台半ばで強含み

1日のニューヨーク株式市場でダウ平均はもみ合いスタートとなりそうだ。

1日のニューヨーク株式市場では、日本時間23時に発表される6月のISM製造業景況指数に注目が集まっている。市場予想では、5月の61.2から61.0へわずかに低下することが見込まれており、極端な下振れには注意が必要だろう。ダウ平均は、ISM製造業景況指数の数字を見極めたいとの姿勢から売り買いともに積極的な売買が見送られるやすい寄り付きを迎えそう。原油相場が、75ドル台まで上昇していることは支援材料として意識されよう。

一方で取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、36.4万件と市場予想(38.6万件)を下回る強い内容となっており、明日の雇用統計に対する期待感は高まりそう。

ニューヨーク株式市場では、まずは、ISM製造業景況指数の結果を受けた1.4%台半ばで強含んでいる米国10年債利回りを中心とした長期金利の反応を確認する必要があるほか、取引終盤には今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つアトランタ連銀のボスティック総裁の発言内容も注視しながら2日の雇用統計を前にした市場のメンチメントを見極める1日となりそうだ。






加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想