DMI(方向性指数)の動向に要注目!
【注目ポイント】DMI(方向性指数)の動向
【見通し1】「-DI>+DIの乖離拡大」および「ADXの右肩上がり推移」なら、「0.85000ポンド」付近までの下押しも
【見通し2】「+DI≒-DI」および「ADXの右肩下がり推移or横這い推移」なら、一旦「0.86000ポンド」付近までの戻りも視野に
ユーロ/英ポンドにおける「上下分水嶺」と見ていた「0.85710ポンド」ですが、昨日(17日)終値ベースで同レートを下回る動きとなっています。
上図各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れる“逆転”(上図黄色丸印)となっていること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが交錯し、ADXが低位置での右肩下がり推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、ユーロ/英ポンド・日足チャートでは、下降トレンド序盤を示唆するチャート形状であると判断します。
その他では、a) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-1σラインと同・-2σラインの間を推移する“下降バンドウォーク”が示現しつつあること、さらには、b) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”となっていることを合わせると、今後は徐々に下値を切り下げる相場付きとなりそうです。
目先、注目すべきメルクマールは・・・DMIの動向。
これからの時間にかけて、仮に-DI>+DIの乖離が拡大する、いわゆる“ワニの口”になり、同時にADXが低位置から右肩上がり推移に転換した場合は、ユーロ/英ポンドの下降モメンタムがさらに強まりそうです。そのケースでは、年初来安値(0.84705ポンド、4/5)を若干上回る心理的水準である「0.85000ポンド」(上図水色線)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
一方で、+DIと-DIが交錯する状態が継続し、ADXが右肩下がり推移、ないしは低位置での横這い推移が継続した場合は、「方向性模索」→「一旦の戻りフロー」となる可能性も。そのケースでは、一旦BB・-1σライン(≒0.85730ポンド)、あるいは約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒0.86000ポンド)付近までの戻りフローの可能性も視野に入れるべきでしょう。
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