タメニー Research Memo(1):婚活・カジュアルウエディング領域を中心に高品質サービスを創出・展開

配信元:フィスコ
投稿:2021/06/17 15:01
■要約

タメニー<6181>(株式会社パートナーエージェントが2020年10月1日付けで商号変更)は、企業理念に「よりよい人生をつくる。」を掲げ、婚活・カジュアルウエディングを中心に、テック・ライフスタイル・法人など幅広い領域において、顧客が求める高品質サービスを創出・提供している。

1. 婚活・カジュアルウエディング領域を主力としてテック領域なども拡大
婚活領域(結婚相談所及び婚活パーティーの企画・運営)、カジュアルウエディング領域(カジュアル挙式披露宴及び結婚式二次会のプロデュース、フォトウエディング運営)を主力として、周辺領域のテック領域(婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム運営、オンライン婚活サービスの企画開発・運営、企業向け婚活支援システム)、ライフスタイル領域(保険代理店・住宅情報サービスなど)、法人領域(地方自治体向け婚活支援、企業向けイベントプロデュース)も拡大している。結婚相談所を起点として、婚活領域からカジュアルウエディング領域、新生活サポートサービス領域まで、幅広く全方位的な一気通貫の高品質・高付加価値サービスを展開し、高い信頼性・ブランド認知度を確立していることが特徴・強みだ。

2. 2021年3月期はコロナ禍で減収
2021年3月期の連結業績は売上高が前期比45.9%減の4,429百万円、営業利益が2,176百万円の損失(前期は78百万円の利益)、経常利益が2,089百万円の損失(同41百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純利益が2,316百万円の損失(同2百万円の利益)だった。新型コロナウイルス感染症拡大(コロナ禍)で減収だった。特にカジュアルウエディング領域がイベント延期・中止の影響を受けた。ただし四半期別に見ると第1四半期をボトムとして売上げが回復基調となり、拠点統廃合などの効果も寄与して営業赤字幅が縮小傾向である。なお債務超過解消に向けて第三者割当による新株予約権発行や第三者割当増資で資金を調達している。また事業構造転換や拠点統廃合による固定費圧縮などで、カジュアルウエディング領域の早期業績回復を実現し、2022年3月期中に債務超過を解消する予定としている。債務超過解消が喫緊の課題となるが、当面の資金繰りに大きな懸念はないだろう。

3. 2022年3月期は大幅増収・黒字化予想
2022年3月期の連結業績予想は売上高が8,000百万円、営業利益が350百万円の利益、経常利益が260百万円の利益、親会社株主に帰属する当期純利益が240百万円の利益としている。下半期に向けてコロナ禍の影響が緩やかに緩和し、withコロナ時代の新しい生活様式に対応した新サービスや拠点統廃合・小規模化など、収益力向上に向けた各種施策も寄与して大幅増収・黒字化予想としている。なお上期は売上高が3,000百万円、営業利益が60百万円の損失、経常利益が110百万円の損失、親会社株主に帰属する当期純利益が80百万円の損失、下期は売上高が5,000百万円、営業利益が410百万円の利益、経常利益が370百万円の利益、親会社株主に帰属する当期純利益が320百万円の利益の計画である。下期偏重の計画としている。

4. 当面はコロナ禍で厳しい状況だが中長期的に収益拡大期待
3ヶ年中期経営計画では、2022年3月期~2024年3月期を短期業績回復の実現と中長期成長基盤構築の3ヶ年と位置付けている。目標値については初年度2022年3月期の目標値を引き下げたが、2023年3月期及び2024年3月期の目標値は据え置いて、最終年度2024年3月期の売上高147億円、営業利益27億円、営業利益率18.6%以上としている。当面はコロナ禍の影響で厳しい事業環境が想定されるが、中長期成長に向けた施策を着実に実施している。高い信頼性やブランド認知度を確立している同社の強み・優位性もあり、市場シェア拡大の余地は大きい。早期に財務基盤を安定させることで中長期的に収益拡大を期待したい。

■Key Points
・婚活・カジュアルウエディングを主力として周辺領域も拡大
・2022年3月期はコロナ禍の緩和や新サービスなどで大幅増収・黒字化予想
・市場シェア拡大余地が大きく、中長期的に収益拡大期待

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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配信元: フィスコ

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