【これからの見通し】米FOMC前で動きにくいが、きょうは米指標多い

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/06/15 15:53
【これからの見通し】米FOMC前で動きにくいが、きょうは米指標多い

 今週の注目イベントは日本時間17日午前3時発表の米FOMCの結果内容の発表となっている。それまでは市場は一方向には動きにくい状況となっている。

 ただ、きょうは米経済指標の発表予定が多い一日だ。米ニューヨーク連銀製造業景気指数(6月)、米生産者物価指数(5月)、 米小売売上高(5月)、米鉱工業生産指数(5月)、米設備稼働率(5月)、米企業在庫(4月)、米NAHB住宅市場指数 (6月)、対米証券投資(4月)など。

 米鉱工業生産が前月比プラス0.7%と強含む予想となる一方、米小売売上高は前月比マイナス0.7%、コア前月比はプラス0.4%予想とまちまち。米生産者物価指数は、ほぼ前回並みの水準が予想されているが、コア前年比は+4.8%と伸びが加速する見込み。

 新型コロナワクチン接種が進展している地域からの需要が米生産にはプラスとなるなかで、半導体などの供給が需要に追い付かず、物価押上げ圧力となっている。労働市場の回復が予想ほどの力強さを示さないなかで、消費需要も踊り場状態になってきているようだ。今日の一連の米指標では、相場は一方向の動きにはなりにくそうだ。

 その他に予定されている経済指標は、香港鉱工業生産指数(第1四半期)、香港生産者物価指数(第1四半期)、ユーロ圏貿易収支(4月)、カナダ住宅着工件数(5月)、ロシアGDP(第1四半期)など。

 発言イベント関連では、レーン・フィンランド中銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁、 レーンECBチーフエコノミスト、ベイリー英中銀総裁、パネッタECB理事、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、IMFミッションチーフ・フランク氏などの講演が予定されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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