21日MA突破成否がポイントに
【注目ポイント】21日MA(≒0.86460ポンド)上抜け突破成否
【見通し1】同MA上抜け突破なら、「0.87500ポンド」付近までの上値トライを想定
【見通し2】同MA上値抑制なら、「0.85580~0.86460ポンド」を“主戦場”とするレンジワーク
ユーロ/英ポンドにおける注目メルクマールであるADX(平均方向性指数)。本稿執筆(21日)時点までの同指標は、「低位置での横這い推移」が継続しており、同時に、「-DI>+DIの乖離縮小」および「遅行スパンの“逆転”フェイク(ダマし)」、そして「パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)の買いサインへの転換」も伴いながら、ローソク足が約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)付近までの小反発フローとなっていることが視認できます。
主要メルクマールを順に見てみると、1) 21日MAが横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、3) パラボリック・SARがローソク足の下方で点灯していること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対してパラレルとなっていること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、上述の通り、ADXが低位置での横這い推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、ユーロ/英ポンド・日足チャートでは、上下圧力が拮抗するレンジ相場を形成する時間帯であると判断します。
目先の注目ポイントは、ローソク足が21日MA(≒0.86460ポンド、上図黄色矢印)を上抜け突破するか否か。
これからの時間にかけて、同MAをローソク足(終値ベース)が上抜け突破した場合は、「上値重要線突破」→「もう一段の上値切り上げ」となる可能性も。そのケースでは、BB・+2σラインを基準とする「0.87500ポンド」付近までの上値トライを想定すべきでしょう。
一方で、同MA付近で上値を抑制される動きとなった場合は、「上値抵抗圧力の強まり」→「一旦の下押しフロー」となりそうです。そのケースでは、上値メド:同MA、下値メド:BB・-2σラインを基準とする「0.85580~0.86460ポンド」(上図黄色四角枠)を“主戦場”とするレンジワーク主体の相場付きを想定すべきでしょう。
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