NYの視点:今週の注目:NY・NJ規制全撤廃へ、FOMC議事録、インフラ策など

配信元:フィスコ
投稿:2021/05/17 07:30
短期投機家・投資家の円の売り持ち高は前々週から小幅増加した。

今週は米国で住宅関連指標や地区製造業指数に注目。インフレを巡り、市場とFRBの見解が異なる。このため、FRB高官発言を受けた米国債相場を睨む展開。連邦準備制度理事会(FRB)は4月連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表する予定となっており注目材料となる。制御不可能なインフレへの警戒感も市場で高まる中、4月会合で、FRBは市場の予想通り政策金利を据え置き、また、月1200億ドルの資産購入規模を維持した。さらなる著しい進展が見られるまで、国債購入ペースを維持する方針を再表明。ワクチンが奏功し、経済やインフレに関して判断を若干引き上げた。議事録では、力強い経済指標やインフレの「一時的」との背景をさらに詳しく探っていく。

NY市、NJ州、コネチカット州では19日から全パンデミック規制を撤廃。疾病対策センター(CDC)がワクチン接種後の新指針としてマスク不要と決定したことに加えて、運輸保安局(TSA)によると空港利用者数がパンデミック以降で最高に達した。さらに、インフラ策を巡り、バイデン大統領は共和党と超党派策の合意に向けて交渉する姿勢を見せている。規模は当初に比べ縮小される見通し。ただ、さらなる景気押し上げ材料となる可能性がある。回復期待も高まる。

■今週の主な注目イベント

●米国
17日:5月ニューヨーク連銀製造業景気指数、5月NAHB住宅市場指数、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長とボスティック米アトランタ連銀総裁が討論会に参加
18日:4月住宅着工件数・住宅建設許可件数、カプラン米ダラス連銀総裁が討論会に参加
19日:FOMC議事録、ブラード・セントルイス連銀総裁が経済見通しに関し協議、ボスティック米アトランタ連銀総裁インタビュー
20日:5月フィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数、4月先行指数、カプラン米ダラス連銀総裁QA
21日:5月製造業・サービス業PMI、中古住宅販売件数(21日)、ボスティック米アトランタ連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演

●中国
17日:4月鉱工業生産、小売

●欧州
17日:伊CPI
18日:ユーロ圏GDP
19日:ユーロ圏CPI、ECB、金融安定報告
21日:ユーロ圏財務相・中銀総裁会合、ユーロ圏マーキットサービスPMI、消費者信頼感指数
仏、独、英、ユーロ圏製造業PMI

●英国
19日:CPI

●日本
18日:GDP
19日:鉱工業生産

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配信元: フィスコ