ドル円は108円台で上下動 米雇用統計受けFRBは当面緩和スタンス維持との見方も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/05/10 23:57
 きょうのドル円は一時109円台まで買い戻される場面がみられたものの、その水準は維持できずに108円台に再び戻す展開がみられている。ただ、下押す動きまではなく、108円台後半での推移が続いている。本日の21日線は108.70円付近に来ているが、現在はその水準での振幅が続いている。

 米株式市場はダウ平均は上昇しているものの、IT・ハイテク株には売りが強まっている。また、原油や米国債利回りは低下しており、リスク回避的な雰囲気も出ている。そのような中で為替市場はドル安・円安の動きが見られている状況。

 市場の一部からは先週末のショッキングな米雇用統計を受けてFRBは当面緩和スタンスを維持するとの見方も出ている。一方、FRBの緩和スタンスの長期化が世界経済の成長を改善させ逃避買い需要は後退するという。ドルインデックスは今後数カ月でさらに下落し、年初の安値を試す可能性もあると指摘した。

USD/JPY 108.69 EUR/JPY 132.30
GBP/JPY 153.76 AUD/JPY 85.59

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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