札臨、前期経常を一転21％増益に上方修正・3期ぶり最高益、配当も13円増額

　札幌臨床検査センター <9776> [ＪＱ] が5月7日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の6.3億円→11.8億円(前の期は9.8億円)に87.1％上方修正し、一転して21.0％増益を見込み、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の2.5億円→8.1億円(前年同期は4.7億円)に3.1倍増額し、一転して71.3％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→23円(前の期は10円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　連結及び個別の業績予想は、臨床検査事業において、新型コロナウイルス感染症拡大により、医療機関による外来診療の抑制と受診する一般患者が減少する等の影響を受けましたが、ＰＣＲ検査の受託の増加、設備投資計画の一部が翌期へ繰延べとなったことに加え、経費の抑制もあり、当初の予想を大幅に上回る見込みとなりましたので、前回発表予想を上方修正するものであります。

　　当社の利益配分につきましては、中長期戦略を踏まえ、経営基盤の強化及び将来の事業展開に対応した内部留保の確保並びに株主の皆様への安定した配当の実現を基本としております。　2021年3月期末を基準日とする期末配当につきましては、今回の業績予想の修正を踏まえ、利益配分の方針、財政状態等を総合的に勘案し、1株当たり23円に修正いたします。（注意事項）　上記に記載した予想数値は、本資料発表時現在において当社が入手可能な情報に基づいて算定しており、実際の業績は、今後様々な要因により当該予想と異なる場合があります。