ウーバーが決算受け続落 運転手採用コストが黒字目標のハードルに=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/05/06 23:02
 ウーバー・テクノロジーズが続落。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株損益の赤字が予想ほどではなかったほか、売上高は減収となったものの予想は上回った。全体のブッキングも予想を上回り、特に配達部門が好調だった。

 ただ、株価は冴えない反応を示している。運転手採用にかかる費用が第2四半期の業績に影響し、年内の黒字化達成目標のハードルになるとの認識を示した。転職や外出自粛で失った運転手を呼び戻すためのインセンティブ支給により、今四半期は乗車料金からのウーバーの取り分が約20%減ることを明らかにした。ただ、コスロシャヒCEOは黒字の年内達成に改めて言及している。

 また、ウーバーの運転手を労働者と認定した英最高裁判決を受け、手当支給などに同意したことに伴い、6億ドルの費用計上を余儀なくされた。

(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.06ドル(予想:-0.60ドル)
・売上高:35億ドル(予想:32.6億ドル)
・ブッキング:195.4億ドル(予想:180.7億ドル)
  配達:124.6億ドル(予想:110.9億ドル)
  モビリティ:67.7億ドル(予想:67.4億ドル)
・EBITDA(調整後):-3.59億ドル(予想:-4.50億ドル)
・月間プラットホーム・カスタマー:0.98億人(予想:1億人)

(NY時間09:49)
ウーバー 49.24(-1.94 -3.79%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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