一旦下押しとなり得るポイントは?

【注目ポイント】BB・+1σライン(≒5.415円)下値サポート成否
【見通し1】同ライン下値サポートなら、「5.574円」付近までの上値トライも
【見通し2】同ライン割れなら、「5.292円」付近までの下押しも視野に
【投資戦略アイデア】押し目買い方針
今月に入り、多くの対円通貨が反省/修正相場主体の下押しフローの動きとなる中、メキシコペソ/円では下値しっかりの相場付きが継続しています。(上図黄色丸印)
上図では、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にあること、3) ローソク足の下方に青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対してパラレルとなっていること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DI>-DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がり推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、メキシコペソ/円・日足チャートでは、上昇トレンドを示すチャート形状であると判断します。
喫緊の注目ポイントは、BB・+1σライン(≒5.415円、上図黄色矢印)でローソク足が下値サポートされるか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ラインで下値サポートされた場合は、「上昇バンドウォークの継続」→「徐々に上値を切り上げる動き」となりそうです。そのケースでは、昨年のコロナ・ショック前後の高安レート(高値:5.992円、2020/2/19、安値:4.221円、2020/4/6)を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・76.4%戻しラインである「5.574円」付近までの上値トライを想定すべきでしょう。
一方で、ローソク足が終値ベースで同ライン割れとなった場合は、「上昇バンドウォーク崩れ」→「一旦の下押しフロー」となる可能性も。本稿執筆(9日午前8時)時点では、ローソク足と青色雲の上辺である先行1スパンに比較的大きな乖離(上図B)が生じていることから、直近の同様ケース(=先行1スパンとローソク足の乖離確認の後上昇バンドウォーク崩れ、上図A)に準じた場合は、先行1スパン(≒5.292円)付近までの下押しとなることも視野に入れるべきでしょう。
ただし、その下押しについては、チャートの傾向・パターンに従うと、「先行1スパン付近での下値/底固め」→「反発フロー」の起点となり得そうです。よって、当面のメキシコペソ/円は、押し目買いがワークする相場付きとなりそうです。
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