小幅な鞘取りと中長期投資
小幅な鞘取りとは数%の鞘を取りに行くやり方です。当然、短期間になります。
デイトレやスイング、スキャルピングなどいくつか種類がありますが、1%未満で一日で決済するやり方もあれば、5%くらいを1週間くらいで鞘を取りに行く場合もあります。
当然、取引の回数は増えますし、勝ち負けが重要となり、常に忙しくなっていきます。
たまたま、10%以上の値幅を取れることもありますが、通常は平均すると、短期売買で数%の鞘に落ち着くのが特徴です。
小幅で短期間で売買を完結することから、売買をする対象は次々と変わっていきます。
投資対象の内容よりも値動きが全てです。
この小さい鞘取りの場合は、実際の値動きを数倍に増幅させるレバレッジが重要となります。
この小さい鞘取りのやり方と大きな値幅取りとは、やり方も、資金も、銘柄もリスクも大きく異なってきます。
この区別をしないで株をやることは考えられないくらい重要なことです。
株の初心者の中には短期鞘取りと大きな値幅取りとを同じ考えで同じやり方で当てはめる方がいらっしゃいます。
短期鞘取りの場合は情報の量が必要です。頻繁に売り買いするから必然的に、次の銘柄は?次の銘柄は?となります。
例えば、NECを3800円で買って4000円で売れば、次の買い銘柄が必要となります。6000円台まで保有を続ければ、もっと大きな値幅が取れるわけですから、無駄な動きが多くなってしまうのです。
一方、大きな値幅取りの場合は保有期間は長くなる一方、一回の利益は大きくなります。一つの銘柄の情報の質が重要となります。ですから、量よりも質が大切です。
両方やる方は、資金も銘柄もやり方も考え方も分けることが大切です。
例えば、300万円あれば50万円は短期の小幅鞘取り、250万円は大きな値幅取りのような感じで資金も銘柄も分けることがお薦めです。
一方、大きな値幅取りとは、20%、30%、50%、2倍3倍などの大きな値幅を取りに行くやり方です。
ただ、全てが成功するわけではありません。途中で腰折れしたり、色んなことが起こってきます。ですから、銘柄の入れ替えはある程度の頻度で行われていきます。
大きな値幅取りの場合、単に買ったら放置ではなく、この銘柄入れ替え情報が最も重要となってきます。
状況に応じて、銘柄の入れ替えで保有銘柄を変化させていくことが非常に重要となってきます。この状況に応じた変化がパフォーマンスを大きく左右します。ここに投資格差が広がる大きな要因があります。
売買は鞘取り目的というよりも、保有銘柄を状況の変化に応じて変化させ資産を形成していくにはどう動いていけば良いのかという情報が重要です。変化に応じて動いていく必要があるから売買が行われます。
短期の小幅鞘取りと大きな値幅取りとは色んなことが異なります。
特に、頻度が異なります。前者は頻繁な銘柄情報が必要となります。3%で売ったら、次の3%上がる銘柄情報が必要となります。
一方、後者は、1年に数回の頻度で行われていく銘柄の入れ替え情報が非常に重要となります。投資格差が大きく広がる一番の理由はこの銘柄入れ替え情報となります。50%上がる銘柄もあれば半分になる銘柄も出てくるからです。保有銘柄を何にするか、投資金額に応じて、変えていく必要があるのです。
この区別は株をやる上で、明確に区別をする必要があります。
そうでないと、お客様ご自身が軌道に乗れず、苦労してしまうからです。
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