NYコラム（2日）ダウ平均は過去最高値を更新か⁈−米雇用統計でNFPは91.6万人増

NY株式市場（2日）ダウ平均は節目の3万3300ドルを試す展開へ−テスラの世界販売台数が過去最高

2日のニューヨーク株式市場でダウ平均は過去最高値を試す展開へ

注目されていた3月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数は、91.6万人の増加となった。市場予想（64.7万人増）を大きく上回ったことから景気回復期待が一段と高まっている。失業率は、6.0%と市場予想と一致した。

3連休明けとなるダウ平均は、寄り付きで市場予想を上回る雇用統計の改善を織り込みながら景気回復期待を追い風に3月29日に付けた取引時間中の過去最高値（3万3259）を試す展開となったあとは、節目の3万3300ドルが強く意識されよう。終値ベースの過去最高値は3万3171ドルだ。

個別銘柄ではテスラ株に注目が集まっている。テスラは今年1−3月期の世界販売台数が四半期ベースで過去最高となったことを明らかにしたことから、時間外取引で株価が堅調に推移していることも投資家心理を上向かせるだろう。

ただ、強い雇用統計を受け1.7%台中盤で強含んでいる米国10年債利回りの動向には神経質のならざるを得ないほか、取引時間中には日本時間5日午後11時に発表される3月のISM非製造業景況感指数（市場予想：58.5）の数字でサービス業の景況感の改善度合いを確認することも重要となってきそうな1日となる。