ドル円は高値伸ばすも、109円台前半に落ち着く=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/03/15 20:25
ドル円は高値伸ばすも、109円台前半に落ち着く=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、通貨ごとにまちまちの展開。ドル円は東京午後に109.36レベルまで高値を伸ばしたあとは、上昇一服。ロンドン時間には109円ちょうど近辺まで反落した。ユーロドルは軟調。1.19台半ばが重くなると1.1918レベルまで安値を広げた。一方、ポンドドルは下に往って来い。ロンドン朝方に1.3896レベルまで下押しされたあとは1.3950付近まで反発。対ユーロでのポンド買いが優勢だった。米債利回りの低下がドル円の売り圧力に、独債利回りの低下がユーロ売りにつながっている。ポンドに関してはベイリー英中銀総裁が、市場金利の上昇は、楽観主義がより強まっていること反映、と述べており、ECBとの比較では長期金利上昇の抑制に慎重な姿勢が示されていたようだ。ECBは先週の理事会で債券購入のペースを速めると述べていた。クロス円もまちまちで、ユーロ円が130円台前半で上値重く推移する一方で、ポンド円は152円を挟んだ水準に高止まりしている。

 ドル円は109円台前半での取引。日本時間午後3時過ぎに109.36レベルと、昨年6月以来の高値水準をつけた。その後は売りに押されており、ロンドン序盤に109.00近辺まで下げた。ただ、大台割れには至らず揉み合いに落ち着いている。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、リスク動向は良好だ。
 
 ユーロドルは1.19台前半での取引。東京午前に1.1967レベルの高値を付けた後は、売りに押される展開。ロンドン序盤には1.1918レベルまで安値を広げた。その後の戻りは鈍い。ユーロ円も軟調。130.50近辺が重くなると、130.03レベルまで下押しされた。対ポンドでの売り圧力も観測されている。取引序盤に独債利回りが低下したことがユーロ売りを誘ったようだ。

 ポンドドルは1.39台前半での取引。ロンドン朝方に1.3896レベルまで下押しされたあとは1.3950付近まで反発と、下に往って来い。ポンド円は152円を挟む水準に高止まりしている。ユーロポンドは0.8580近辺から一時0.8550台まで下落した。ベイリー英中銀総裁が、市場金利の上昇は、楽観主義がより強まっていること反映、と述べており、ECBとの比較では長期金利上昇の抑制に慎重な姿勢が示されていたようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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