NY株式市場(3日)米上院で追加経済対策の審議開始へ−再び騰勢を強める米長期金利の動向を注視
3日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底堅い取引スタートとなりそうだ。
取引開始前に発表された2月のADP雇用統計は11.7万人と市場予想(20.0万人)を大きく下回ったことから、週末の雇用統計は警戒感を持って見極める必要がありそう。
ADP雇用統計の発表直後に時間外取引で上昇していたダウ平均先物は売り圧力が強まり失速する場面が見られていることから、ダウ平均は通常取引で下押し圧力を意識しながら寄り付きを迎えることになりそう。ハイテク株中心に日本時間の夕方から再び騰勢を強めている米長期金利の動向には細心の注意を払う必要がありそうだ。
ダウ平均は、前日の日中高値(3万1623ドル)や日中ベースの過去最高値(3万2009ドル)から直近安値となる26日の日中安値(3万0911ドル)までの下落幅(1098ドル)に対する61.8%戻しとなる3万1589ドル付近を上回る水準では、すでに戻り売り圧力の強さが確認されていることから、上値追いには慎重にならざるを得ないだろう。
ただ、ニューヨーク株式市場は、3日にも上院での審議が始まる追加経済対策への期待感が根強い相場環境は続きそうだ。ダウ平均は、3日のアジア市場の上昇やヨーロッパ株の落ち着きを追い風に世界的な株高の流れを踏襲できるかどうか、押し目買い意欲の強さが試されそうな1日となる。
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