午後:債券サマリー 先物は小反落、米金利上昇への警戒感残る

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/03/03 15:47
 3日の債券市場で、先物中心限月3月限は小反落。米債券高を手掛かりに買いが先行したものの、米金利上昇への警戒感から上値は重かった。

 2日の米長期金利は、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事が足もとでの急ピッチな米金利上昇に警戒感を示したことをきっかけに低下。これを受けた東京市場は、前日に10年債入札を無難に通過した安心感もあって債券先物は朝方に一時151円23銭まで上昇した。ただ、この日の時間外取引で一時1.39%台に低下していた米長期金利が1.41%台に浮上する場面がみられたことから、米金利の先高観は拭えず徐々に売りが優勢となった。国内であす4日に30年債入札を控えていることが上値追いの乏しさにつながったほか、市場ではパウエルFRB議長が4日に参加する討議で米長期金利に言及するかどうかを見極めたいとするムードもあった。

 先物3月限の終値は前日比2銭安の151円12銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%低下の0.115%だった。

出所:MINKABU PRESS
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