DOWAホールディングス（5714）決算通過後の押し目買いに妙味◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

決算通過後の押し目買いに妙味

【事業内容】
　磁性鉄粉で首位級、粉体技術を軸に高機能材料や導電性の高い電子材料、化合物半導体材料などを手がける。廃棄物処理などの環境リサイクル、貴金属やレアメタルなどの製錬、最先端の電子機器に用いられる電子材料、自動車やエレクトロニクス向けの金属加工、熱処理による工業炉製造や加工サービスを事業展開。

【業績面】
　業績面においては2/9に第3Q決算を発表し、売上高は14.4％増収、営業利益は34.9％増益で着地。10-12月の四半期業績は売上高150億円を突破し過去最高を記録、電子材料向け製品が大幅に伸長。原材料価格の低下や金、銀価格の高位安定に加えて白金族金属の価格上昇、さらに廃棄物処理などの環境・リサイクル事業も堅調で業績を押し上げた。

【株価動向】
　株価は昨年11月の中間期業績開示で持ち直し、200日移動平均線を突破するとその後は堅調な値動きをみせている。概ね25日移動平均線をサポートに上値を試し、コロナショック以前の水準を回復した。足元の3Q決算発表前に高値4355円をつけるなど投資家の期待感も高まっていたが、これを通過後は出尽くし売り反応で反落。再び25日移動平均線を割り込む動きだが、足元の調整局面は押し目待ちだった投資家にとっては好機となろう。