NYコラム(10日)ダウ平均は上昇余地を探る展開へ−まずは連日で取引時間中の過去最高値を更新か

著者:加藤裕一
投稿:2021/02/10 23:24

NY株式市場(10日)ハイテクや中・小型株物色が継続するか⁈−ツイッターやリフトが時間外で上昇

10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は上昇余地を探る展開となりそうだ。

ダウ平均は、引き続き追加経済対策の早期成立期待や企業業績の回復期待が根強いことから足元の上昇トレンドが継続して上昇余地を探る展開となりそうだ。

寄り付きでは、前日に付けた取引時間中の過去最高値(3万1439ドル)を更新する場面も見られそうなほか、朝方の買い一巡後は、8日に付けた終値ベースの過去最高値(3万1385ドル)が強く意識されよう。

ダウ平均構成銘柄では、取引開始前に発表した10−12月期決算でEPSがアナリスト予想を上回ったコカ・コーラが、時間外取引で上昇していることもダウ平均の下支えとなろう。同じく決算発表したツイッターやリフトが時間外取引で上昇していることから、ハイテク株への業績期待は途切れなそう。

前日に続いてニューヨーク株式市場は、好材料と相場の過熱感との綱引き状態となりやすいことから、朝方の買い一巡後は、底上げ的な上昇トレンドを維持できるかどうか、好業績期待の強いハイテク株や中・小型株の株価動向が注目されそうな1日となる。


加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想