200日MA突破が上値切り上げのトリガーとなりそう
【注目ポイント】200日MA(≒105.580円)超え成否
【見通し1】同MA超えなら、「106.000円」に向けた動きとなりそう
【見通し2】同MA付近で上値抑制なら、「104.830円」付近までの下押しも
米ドル/円の心理的な上値抵抗線として捉えていた「105.000円」ラインですが、3日終値ベースで同ラインを上回り、もう一段の上値を試す時間帯となっています。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を上放れる“好転”が示現していること、3) ローソク足の下方に青色の雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、上昇トレンドを示唆するチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、a) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・+1σラインを上回る“上昇バンドウォーク”となっていること、また、b) BB・±2σラインが21日MAに対して拡張する“エクスパンション”となっていることを合わせると、今後もう一段の上値切り上げを想定すべきでしょう。
その上値切り上げに関して、トリガー(引き金)となり得るメルクマールが・・・200日MA。
昨年6月上旬に、ローソク足が同MAを下回って(上図黄色丸印)以来、米ドル/円は徐々に下値を切り下げる下降トレンド相場が継続していましたが、足もとでは、「ローソク足≒200日MA」となっていることが視認できます。(上図黄色矢印、200日MA≒105.580円)
これからの時間にかけて、仮に同MAをローソク足が終値ベースで上抜け突破したケースでは、「約1年間における市場参加者の平均売買コスト超え」→「売り方アゲインスト(劣勢)、買い方フェイバー(優勢)」→「もう一段の上値切り上げ」となりそうです。その場合は、次の心理的ラインである「106.000円」に向けた動きを想定すべきでしょう。
一方で、同MA付近でローソク足が上値を抑制される動きとなったケースでは、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の調整フロー」となる可能性も。その場合は、“上昇バンドウォーク”継続を前提とした場合の下値支持線であるBB・+1σライン(≒104.830円)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
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