NYコラム(27日)ダウ平均は売り先行でスタートへ−FOMC結果判明とFRB議長会見に注目

著者:加藤裕一
投稿:2021/01/27 23:02

NY株式市場(27日)好決算のマイクロソフトが時間外で大幅高−アップル・テスラ・フェイスブック決算を注視

27日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。

新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウンなど規制強化が続く欧州株が再び大幅安となっていることから、ニューヨーク株式市場はリスクオフムードが強まりそうだ。ダウ平均は寄り付きから20日移動平均線(3万823ドル)を割り込んで下値を探る動きが見られよう。ダウ平均のサポート・ラインとして25日移動平均線(3万688ドル)付近で踏み止まれるかどうかがポイントとなる。

ダウ平均構成銘柄では、取引開始前に発表した2020年12月期決算で119億ドル超の赤字を計上したボーイングが時間外取引で売りに押されており、ダウ平均を下押ししそうだ。一方で好決算を発表したマイクロソフトは独歩高となり個別物色の中心となろう。

本格化している主力企業の決算発表で注目されているアップルやテスラ、フェイスブックの決算発表当日を迎えたことから、業績期待の高かった銘柄中心にこれまで積み上げてきた買いポジションを巻き戻す動きも出やすい相場環境となろう。

最終日を迎えたFOMCに注目が集まっている。日本時間28日午前4時にFOMCの結果が判明した後、午前4時半からパウエルFRB議長の記者会見が行われることになっており、取引終了にかけての相場変動に細心の注意が求められそうな1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想