東京綱が3連騰で11カ月ぶり高値圏浮上、炭素繊維複合材ケーブルに期待
東京製綱<5981.T>が大幅高で3連騰、5.4%高の1096円まで上値を伸ばし昨年2月初旬以来約11カ月ぶりの高値水準に浮上してきた。ワイヤーロープの最大手で橋梁や超高層ビルのエレベーター用で高い実績を誇る。足もとの業績は厳しく20年3月期は無配に転落したが、株価面では織り込みが進んだ。ここ数年来の業績不振でファンド系資金など機関投資家の保有が減少し、株式需給面から上値が軽くなった。一方で、信託口を経由した株主構成の変化に思惑がある。同社の独自研究によって開発された世界唯一の炭素繊維複合材ケーブルが注目されている。既に米バージニア州のハンプトンロードブリッジトンネル拡張事業に採用された実績を持ち、今後の需要獲得が期待されている。
出所:MINKABU PRESS
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