NYコラム(20日)ダウ平均は日柄調整色が強い寄り付きか⁈−ファイザーがFDAに緊急使用許可を申請へ

著者:加藤裕一
投稿:2020/11/20 23:26

NY株式市場(20日)カリフォルニア州で夜間外出禁止令が発令−週末要因もか重なり上値の重い展開か⁈

20日のニューヨーク株式市場でダウ平均は、売り買いが交錯して小動きで取引が始まりそうだ。

アメリカ国内は、今週新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を記録し感染第3波の真っ只中にある。カリフォルニア州では19日から夜間外出禁止令が発令された。アメリカ議会では、大統領選挙を終えて中断していた追加経済対策を協議する与野党協議が再開するという。経済再開で急回復したアメリカ景気が、正常化への道すじを確かなものにするには、政府による追加経済対策とともにコロナワクチンの供給が不可欠だ。

開発している新型コロナワクチンの最終治験で好結果を確認したファイザーは20日にも、FDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用許可を申請すると発表した。同じく最終治験で好結果を確認したモデルナも、近くFDAに緊急使用許可を申請する見込みで、早ければ年内にもアメリカ国内でワクチンの供給体制が整うことになる。

ダウ平均は、16日の過去最高値更新後、節目の2万9500ドルを中心に上下500ドルのレンジ相場内で日柄調整局面に入り込んでいると見ており、2万9500ドルに接近する場面では、戻り売りが出やすい相場環境と想定しておきたい。ワクチン開発の進展期待も一旦相場に折り込みが進んで、やや感応度が低下しつつあるようだ。ダウ平均は、週末要因も重なって上値の重さが強く意識されやすい1日となる。

















が断たれるかどうかの帰路に立たされている。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想