ENEOS、今期税引き前を2.1倍上方修正

配信元:株探
投稿:2020/11/11 13:00
 ENEOSホールディングス <5020> が11月11日後場(13:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比34.6%減の771億円に落ち込んだ。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の850億円の黒字→1750億円の黒字(前期は1357億円の赤字)に2.1倍上方修正した。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結税引き前損益は978億円の黒字(前年同期は2536億円の赤字)に浮上する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結税引き前利益は前年同期比17.1%減の624億円に減ったが、売上営業利益率は前年同期の3.2%→3.7%に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 営業利益は、前回発表予想比900億円増益の2,000億円となる見通しです。 900億円増益のうち、在庫影響※による良化が650億円、在庫影響を除いた営業利益相当額は、 250億円の増益となっております。 在庫影響は、原油価格(ドバイ原油)前提を10月以降45ドル(前回発表4月以降30ドル)へ見直したことに伴い、550億円の損失から100億円の利益となる見込みです。 <営業利益に占める在庫影響>(単位:億円) 前回予想 今回予想 増減額 営業利益 1,100 2,000 900 在庫影響 △550 100 650 在庫影響を除いた営業利益相当額 1,650 1,900 250 ※ 総平均法及び簿価切り下げによるたな卸資産の評価が売上原価に与える影響 在庫影響を除いた営業利益相当額については、前回発表予想では新型コロナウイルス感染症による石油製品等の需要減など業績への影響が半年程度続くことを前提としておりましたが、足元の状況も踏まえ、今回修正予想では下期も新型コロナ影響が一定程度継続することを前提としております。 これにより、輸出を中心とした石油製品販売数量の減少継続、カセロネス銅鉱山の稼働減などマイナス影響を下期に織り込んだ一方、堅調な国内石油製品マージン、原油価格・銅価格の上昇による 上流事業の改善等により、在庫影響を除いた営業利益相当額は、前回発表予想比250億円増益の1,900億円となる見通しです。 なお、親会社の所有者に帰属する当期利益も同様に、前回発表予想から増益となる見通しです。 <事業セグメント別内訳>在庫影響を除いた営業利益相当額 (単位:億円) 前回予想 今回予想 増減額 エネルギー事業 900 750 △150 石油・天然ガス開発事業 0 50 50 金属事業 290 540 250 その他の事業 460 560 100 本見通しは、通期平均で原油価格(ドバイ原油);バーレル当たり41ドル(10月以降45ドル)、 銅の国際価格(LME価格);ポンド当たり275セント(10月以降280セント)、円の対米ドル相場;106円(10月以降105円)を前提としております。(前回発表予想:原油価格;バーレル当たり30ドル、銅の国際価格;ポンド当たり250セント、円の対米ドル相場;105円) (注)本資料には、将来見通しに関する記述が含まれていますが、実際の結果は、様々な要因により、これらの記述と大きく異なる可能性があります。かかる要因としては、(1)マクロ経済の状況又はエネルギー・資源・素材業界における競争環境の変化、(2)新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響、(3)法律の改正や規制の強化、(4)訴訟等のリスクなど、が含まれますが、これらに限定されるものではありません。
配信元: 株探

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