前日のドル安円高に対する調整が目立つも、上値では売りが出る流れ=東京為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/10/22 14:57
 ドル円は104円台後半での推移。昨日の海外市場で、ポイントとなる105円ちょうどをしっかり割り込むと、短期筋からのドル売りを誘う形で104円34銭まで値を落とした。安値からは少し値を戻し104円50銭台で東京朝を迎えると、午前中はドル円の買い戻しが優勢に。

 ユーロドルや豪ドルドルが値を落としており、ドル全般に前日のドル買いに対する調整が入る展開。ラトクリフ米国家情報長官が、イランとロシアが米国の有権者情報を不正に取得したと発表し、米大統領選挙への介入を試みていると警告したことなどがリスク警戒のドル買いにつながった面も。

 昼前に104円75銭を付けた後はもみ合いに転じ、少し頭を抑えられる場面も。前日の海外市場でのドル安進行の印象が強く、積極的なドルの買い戻しにつながっていない。また日本株が軟調で円買いが入りやすくなっている面も。

 海外市場で1.1880前後まで上昇したユーロドルは、売りが目立つ展開で、昼前に1.1840割れまで。1.1840前後は直近の上昇・下降局面でポイントとなっていることもあり、1.1840割れでの売りには慎重姿勢が見られ、その後はもみ合いとなっている。

 ユーロ円は124円前後での推移。ドル中信での値動きが目立っており、クロス円はもみ合い。昨日ロンドン市場で124円80銭台から123円90銭近くまで値を落としたユーロ円は、124円前後でもみ合った。午前中に123円90銭を付け、わずかながら海外市場の安値を更新もすぐに値を戻しており、午後は膠着状態に。

 この後20時に政策金利が発表されるトルコリラ円は13円40銭近辺での推移。NY午後5時を過ぎた営業日またぎのタイミングでスワップポイント調整の売りもあって13円31銭近辺まで下落もすぐに戻しもみ合いに。20時の政策金利発表では2会合連続の利上げが見込まれている。

 MINKABU PRESS 山岡和雅

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