基本はレンジワーク主体となりそう
【注目ポイント】SSTCの“デッド・クロス”成否
【見通し1】クロス示現なら、「1.07350NZドル」付近までの下押しを想定
【見通し2】クロス未達(=フェイク)なら、「1.07830~1.08580NZドル」内のレンジワークとなりそう
9月30日に、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA付近(上図黄色矢印)で上値を抑制された後、やや上値の重い相場展開となっている豪ドル/NZドル。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)があること、4) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに対してパラレル推移していること、そして、5) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していることから、豪ドル/NZドル・日足チャートでは、上下圧力が拮抗するレンジ相場と捉えて良いでしょう。
そんな中、足もとにおける注目ポイントは、逆張り系オシレーター指標であるスローストキャスティクス(以下、SSTC)の動向。
本稿執筆(10月2日)時点では、SSTCを構成する2本の線(%D、スロー%D)が、「買われ過ぎ」を示唆する80%ライン付近で交差しつつあることが視認できます(上図赤色点線丸印)。仮に、これからの時間にかけて、両線が交差した後に右肩下がり推移となる“デッド・クロス”(上図赤色丸印および黒色矢印)が示現した場合は、一旦の修正(下落)フローとなりそうです。
その場合は、下値支持線として機能するBB・-2σライン(≒1.07350NZドル)付近までの下押しも想定すべきでしょう。
一方で、SSTCが“デッド・クロス”未達となる、逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク”(=ダマし、上図黄色四角枠)にも注意しなければなりません。仮に、これからの時間にかけて“フェイク”が視認された場合は、上述した各メルクマールから勘案すると、上値メド:先行2スパン(≒1.08580NZドル)、下値メド:BB・-1σライン(≒1.07830NZドル)内をベースとするレンジワーク主体の動きとなりそうです。
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