ドル売り円買いの動き=東京為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/09/28 15:25
 ドル円は105円60銭台から105円20銭台までドル安円高の動きが広がった。
先週末海外市場はリスク警戒からのドル買いの動きが優勢となり、ドル円は105円70銭を一時付けるなどしっかりの動き。NY市場クローズも105円50銭台と高値圏を維持して週の取引を終えた。
 週明けも同水準で始まり、オセアニア市場で105円60銭台へ上昇するなどしっかりの動きを見せたが、東京勢が本格参加する時間帯に入りドル売り円買いの動きが広がり、やや頭の重い展開となっている。
 本邦輸出企業からの実需売りのうわさなどがドル売り円買いにつながった格好。105円台後半の重さを意識した短期筋のポジション調整も上値を重くした。
 
 午後に入っても頭の重い展開が続き105円20銭台まで値を落とす展開に。もっとも、突っ込んだ動きには警戒感もあり、値動き自体は落ち着いている。

 アルメニアとアゼルバイジャンの紛争が深刻化する中で、隣国であるトルコへの警戒感が広がり、一時トルコリラ売りが入る場面が見られた。リラ円は13円70銭台から13円20銭台まで下落。もっともその後値を戻しており、事態を見極めたいとの思惑も。
 同地域はロシアの支援するアルメニアとトルコと近いアゼルバイジャンという構図となっており、関係の深いユーロへの警戒感が見られる中、午前中にユーロ売りの場面も。ユーロドルは1.1630台から1.1615を付けたが、その後値を戻してもみ合いとなっている。

MINKABU PRESS 山岡和雅
 

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