◆ “ドル買い”優勢も、上値は限定的…
「コロナ感染再拡大(欧州)」「合意なきBrexit(英国)」「追加景気支援策の審議難航(米国)」を巡る懸念は続いており、“リスク回避姿勢”は継続しました。
このためリスク通貨に対する“ドル買い”も継続しており、それが“綱引き(円買い⇔ドル買い)”となっているドル円にも波及しました。
欧州タイム序盤には“105.238円”へと押し戻されたものの、NYタイム中盤には“105.698円”へと押し上げられたのはこのためです。
もっとも米10年国債利回りは“重い動き(0.675%→0.6500%)”を強いられ続けており、金利面では“ドル売り”が活発化しています。
またNYダウも“続伸(+358ドル)”しており、“リスク選好姿勢(ドル売り)”が促されている印象もあります。
この混在が一方向への動意を阻害する格好で機能しているため、そこからさらに買い進まれることはありませんでした。
◆ 東京タイムは“円主導”が想定されるが…?
東京タイムは「円主導になりやすい」と見られるだけに、目先は“反落(円買い優勢)”を想定すべき局面なのかもしれません。
しかし四半期末を控える中で進行する“リスク回避姿勢”を踏まえれば、「流動性確保(ドル買い)が促される」と見るのが妥当…?
基本的には“方向感定まらず(綱引き)”と考え、引き続き“積極的なドル買い”も想定しづらいところではありますが、少なくとも“大きくは崩れない”との見方は堅持したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:106.293(9/10-11高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:106.165(9/14高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、+1σ)
上値3:105.964(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:105.812(9/15高値、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.698(9/25高値)
前営業日終値:105.580(20日移動平均線)
下値1:105.472(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:105.313(ピボット1stサポート)
下値3:105.206(9/24-25安値)
下値4:105.049(9/21~9/25の38.2%押し、-1σ、大台、ピボット2ndサポート)
下値5:104.825(9/23安値、日足・一目均衡表転換線、9/21~9/25の50%押し、ピボットローブレイクアウト)
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