株価指数先物【引け後コメント】米国市場の先行き警戒されやすく、NTショートによるスプレッド狙いのスタンスを継続

配信元:株探
投稿:2020/09/25 17:58

大証12月限
日経225先物 23030 +110 (+0.47%)
TOPIX先物  1619.0 +6.0 (+0.37%)

 日経225先物は前日比110円高(+0.47%)の2万3030円で取引を終了。寄り付きは2万3060円とシカゴ先物清算値(2万3025円)を上回って始まると、現物の寄り付き直後には2万3020円まで上げ幅を縮めた。しかし、その後はグローベックスの米株先物が堅調な推移をみせていたほか、アジア市場が反発していることも材料視され、前場半ばには2万3130円まで上げ幅を広げている。現物の後場開始直後には再び売り仕掛け的な動きから2万3000円と前場につけた安値を下回ったが売り込む流れにはならず、こう着ながらも底堅い相場展開となった。

 結局はオプション権利行使価格の2万3000円と2万3125円辺りでのレンジ推移が続いた。チャート上では5日移動平均線、25日移動平均線辺りでの攻防となっており、この水準を明確に上放れてくる動きをみせられないと、押し目買いも入りづらいだろう。また、米国では月末のリバランスに伴う売り需給も意識されていることから、大きなトレンドは出難いところだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.22となり、高いところでは14.25をつける場面もみられた。本日のところは反発したものの、依然8月以降のボトム水準であり、いったん上昇が意識されやすい水準である。米大統領選まで1カ月程度となり、米国は不安定な相場展開に加え、クオリティ株を中心に資金流出も警戒されやすいだろう。そのため、NTショートによるスプレッド狙いのスタンスは継続となろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが2840枚程度の売り越しであり、前日の2000枚超の買い越しに対する利益確定売りといったところ。一方で、野村が1600枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではメリルが2200枚程度の売り越しに対して、バークレイズが990枚、ABNアムロが970枚程度の買い越しだった。メリルは直近でTOPIX先物の買い越しが目立っていたが、利食いを進めた形か。また、小幅ではあるが、クレディスイスが日経225先物、TOPIX先物いずれも売り越しており、CTA経由によるショートポジションを若干積み上げた形となる。

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