アジア株 オセアニア株の下げが目立つ、豪中対立激化懸念や豪需要指標を警戒した売りに押される

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/09/01 11:30
アジア株 オセアニア株の下げが目立つ、豪中対立激化懸念や豪需要指標を警戒した売りに押される

東京時間11:14現在
香港ハンセン指数   25223.17(+46.12 +0.18%)
中国上海総合指数  3393.79(-1.29 -0.04%)
台湾加権指数     12624.39(+32.94 +0.26%)
韓国総合株価指数  2350.13(+23.96 +1.03%)
豪ASX200指数    5958.80(-101.66 -1.68%)
NZSX浮動株50トータルリターン  11792.95(-144.61 -1.21%)

アジア株は高安まちまち。

上海株は前営業日終値を挟んで推移。米中対立激化が懸念されている一方で、きょう発表された中国8月の財新製造業PMIが統計開始来の高水準を記録したことが好感されている。
ナバロ米大統領補佐官は「トランプ米政権はTikTok(ティックトック)や微信(ウィーチャット)以外の中国アプリも排除措置の対象に加える計画だ」とFOXビジネスのインタビューで述べた。また一部で、中国が台湾海峡に軍用機を毎日送り込んでいるとの報道も伝わっている。

韓国株は上昇、前日のナスダック最高値を好感して、サムスン電子やSKハイニックスなどハイテクや通信サービス関連が上昇している。また、新型コロナ新規感染者数が200人台と減少傾向に転じていることも好感されている。先週は300-400人台で推移していた。

豪州株は大幅下落、約1カ月ぶり安値をつけている。豪中対立激化が懸念されている。きのう、中国商務省が豪州産ワインで新たに調査を開始したと発表したことに加え、中国当局が豪州国籍のニュースキャスターを拘束しているとの報道も伝わっており、豪州と中国の関係が一段と悪化するとの懸念が高まっている。そのほか、きょうの豪中銀理事会や明日の豪GDPを警戒した売りも出ているもよう。個別では保険会社のQBEが5.4%安、同社CEOが辞任すると発表したことが嫌気されている。

NZ株式市場は本日は通常通り取引を開始した。きのうまで5日連続でサイバー攻撃を受けていた。序盤は買い戻し優勢で始まったが、豪州株の下げに連れ安する格好に。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)