米ドル/円、上値の重い相場付きが継続しそう
【注目ポイント】DMI(方向性指数)の動向
【見通し】「-DI>+DIの乖離拡大およびADXの右肩上がり推移」プラス「105.270円」割れ→「104.710円」付近までの下押しも
先週の当コラムにおいて記載した、米ドル/円における「戻り売りの基準となる3つの関門」。21日時点では「第1の関門」、つまり、先行2スパン(≒107.000円、上図青色三角印)付近で行く手を遮られる形となったことが視認できます。
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方で推移していること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DIと+DIが交差し、-DI>+DIとなりつつある(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円・日足チャートでは、緩やかな下降トレンドを示すチャート形状であると判断します。
一方で、a) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”となりつつあること、また、b) ADXが右肩下がりとなり、低位置にあることを付加すると、米ドル/円は、相場の力を溜め込む時間帯であると捉えて良いでしょう。
よって、当面の米ドル/円は、上下圧力が拮抗したレンジ相場が継続すると想定し、BB・±1σラインの間である「105.270~106.400円」をベースとするレンジワーク主体の相場展開となりそうです。
注目すべきメルクマールは・・・DMIの動向。
これからの時間にかけて、仮に-DI>+DIの乖離が拡大し、同時にADXが低位置から右肩上がり推移となった場合は、米ドル/円の下押し圧力が強まる可能性も。
その場合は、足もとにおける下値支持線として機能するBB・-1σライン(≒105.270円)を下抜けブレークし、同・-2σライン(≒104.710円、上図黄色矢印)付近までの下押しフローとなることも想定すべきでしょう。
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