トルコリラ/円、戻り売りがワークしそう
【注目指標】N波動分析
【見通し】想定下値観測値(n)=「13.391円」?
トルコリラ/円におけるトレンド転換シグナルの注目ポイントとしてウォッチしていた、「15.250円」(7/3)割れ+遅行スパンの“逆転”+BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインの“エクスパンション”が7月27日時点で3つとも示現(上図黄色矢印)したこともあり、トルコリラ/円は下押しモメンタムを強める動きとなり、足もとでは「14.590円」(5/7、上図青色三角印および黒色点線)を下回り、最安値を更新(一時14.253円)しています。(上図黄色丸印)
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れる“逆転”となっていること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、その乖離が拡大している(上図青色点線丸印)ことから、トルコリラ/円は下降トレンドを強めるチャート形状であると判断します。
一方で、7日時点のローソク足が、a) BB・-2σラインを下回り、また、b) 先行スパンの下辺(=先行1スパン)とやや乖離がある動きとなっていることから、足もとでは「売られ過ぎ」→「一旦の修正(戻り)フロー」となる可能性も。ただし、上述の通り、各メルクマールを総合的に判断すると、その戻りは一時的に過ぎず、戻り売りがワークする相場環境に変化はなさそうです。
トルコリラ/円の下値メドは?
そんな中、トルコリラ/円の下値メドについて、エリオット波動理論のN波動分析を用いて見てみましょう。
上図チャートより、3月の戻り高値を「A」(3/25、17.397円)、5月安値を「B」(5/7、14.590円)、そして、6月の戻り高値を「C」(6/3、16.198円)とした暫定カウントを当てはめた上で、想定下値観測値「n」を求めるN波動計算式を作成すると、以下の通りとなります。
n=C-(A-B)=16.198-(17.397-14.590)=13.391
上記数値については、あくまで暫定カウントをベースとする観測値(推測値)であることを認識した上で、これからの時間におけるトルコリラ/円の下値メド参考値として見ていただければ幸いです。
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