米ドル/円、4時間足では下落一服を示唆。ただし・・・
【注目ポイント】BB・−2σライン(≒104.630円)サポート成否
【見通し】同ライン割れなら、「103.784円」付近までの下押しも
日足チャートの注目ポイントであった「ローソク足の直近安値(=106.077円)割れ」とともに「遅行スパンの“逆転”」が27日に示現したこともあり、米ドル/円の下押し圧力が強まる動きとなっています。
上図より、1) 21MA(移動平均線)が右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(上図青色点線丸印)ことから、米ドル/円・4時間足チャートでは、下降トレンドを示唆するチャート形状であると判断します。
注目すべきメルクマールは、BB(ボリンジャーバンド)・±2σライン。
本稿執筆(30日午前)時点では、両ラインが21MAに向かって収縮する“スクイーズ”となっていることから、現在の米ドル/円は、「相場の力を溜め込む時間帯」かつ「下降トレンド一服の時間帯」と捉えて良いでしょう。
足もとでは、心理的ラインである「105.000円」(上図黒色点線)を往って来いとなる相場展開(上図黄色丸印)となっており、引き続き同レートを意識する動きとなりそうです。
これからの時間において、仮に下値支持線として機能するBB・-2σライン(≒104.630円、上図黄色矢印)を下回った場合は、「下値支持線割れ」→「下降モメンタムのさらなる強まり」となる可能性も。
その場合の次なる下値メドを勘案するために、チャートのタイムフレームを日足チャートに替え、フィボナッチ・リトレースメント(以下、FR)を付加して考察してみましょう。
FR重要ライン割れが示現!次なる下値メドは・・・?
上図チャートからも分かる通り、足もとにおける米ドル/円は、年初来高値H(2/20、112.183円)と同安値L(3/9、101.189円)を結んだFRの重要数値である38.2%ライン(≒105.389円)を下回る動きとなっていることが視認できます。(上図黄色丸印)
よって、上述した4時間足チャートの下値支持線として機能するBB・-2σライン(≒104.630円)を割り込んだ場合は、日足チャートのFR・23.6%ライン(≒103.784円、上図黄色矢印)付近までの下押しとなる可能性も視野に入れるべきでしょう。
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