フィリピンの中国への歩み寄り、地元メディアはワクチンとひきかえの見方
中国軍が今週、南シナ海の一部で実弾射撃訓練を行ったことを受け、東アジアの地政学リスクが高まっている。この海域では米国軍機が南シナ海上空に頻繁に現れ、中国大陸の近くを飛行しているとのニュースもあり、米中の緊張が高まっている。28日から29日にかけては米国と豪州の外務・ 防衛閣僚協議が開催され、両政府は中国による南シナ海での権益の主張は「国際法の下では無効だ」などとする共同声明を発表した。
そのような中、フィリピンのドゥテルテ大統領は28日の演説で、中国と領有権を争う南シナ海の問題について「中国と戦争をする余裕はない」と述べた。中国が新型コロナウイルスのワクチンを開発した場合は、提供を受けたい考えも示した。
この背景には、フィリピンにおける新型コロナウイルスの感染が広がる中で、ワクチンとひきかえに、中国に歩み寄る姿勢を示したという見方が地元メディアで伝えられているようだ。フィリピンは他のアジアの国よりコロナ封じ込めに成功しているとの見方がある一方で、厳格なロックダウン(都市封鎖)によって経済は崩壊寸前とみられている。
フィリピンペソ円は7月に入り、2.15円~2.17円のレンジでおおむね推移してきたが、ドル円の下落も相まって、足もとでは2.13円~2.14円へと水準を切り下げてきた。フィリピン経済の先行き不透明感を懸念する市場関係者は少なくなく、5月以来の2.1円割れの可能性もありそうだ。
PHPJPY 2.1418
MINKABU PRESS
そのような中、フィリピンのドゥテルテ大統領は28日の演説で、中国と領有権を争う南シナ海の問題について「中国と戦争をする余裕はない」と述べた。中国が新型コロナウイルスのワクチンを開発した場合は、提供を受けたい考えも示した。
この背景には、フィリピンにおける新型コロナウイルスの感染が広がる中で、ワクチンとひきかえに、中国に歩み寄る姿勢を示したという見方が地元メディアで伝えられているようだ。フィリピンは他のアジアの国よりコロナ封じ込めに成功しているとの見方がある一方で、厳格なロックダウン(都市封鎖)によって経済は崩壊寸前とみられている。
フィリピンペソ円は7月に入り、2.15円~2.17円のレンジでおおむね推移してきたが、ドル円の下落も相まって、足もとでは2.13円~2.14円へと水準を切り下げてきた。フィリピン経済の先行き不透明感を懸念する市場関係者は少なくなく、5月以来の2.1円割れの可能性もありそうだ。
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このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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