NY株式市場(16日)6月小売売上高は市場予想を上回る–取引終了後のネットフリックス決算に注目
16日のニューヨーク株式市場でダウ平均は利益確定売り先行で取引が始まりそうだ。ダウ平均は寄り付きで15日までの4日続伸で1100ドル以上上昇した反動から、ほぼ前日の上昇分(227ドル)を帳消しにする場面も見られよう。16日のアジア市場で中国・上海総合指数が4%を超える下落。日本時間夕方から取引が始まったヨーロッパ市場も軒並み安となっていることも下押し要因となろう。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、130万件と市場予想(125万件)を上回り雇用情勢の本格的な回復には時間が掛かるとの見方が台頭している。
主力企業の決算発表は、取引開始前に発表されたモルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカで大手銀行決算が一巡した。16日の取引終了後に発表されるネットフリックスからIT・ハイテク企業の注目決算に移行していくことになる。
ダウ平均は、朝方の売り一巡後にIT・ハイテク決算の内容を見極めたいとの姿勢が高まりやすいことから一段と売り込みにくい相場環境だ。
取引開始前に発表された6月の小売売上高は、前月比で7.5%増と市場予想(前月比5.0%増)を上回ったほか、同じく7月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は24.1と市場予想(20.0)を上回り、個人消費や製造業の景況感に改善が見られたことは下支え要因となろう。
ダウ平均は利益確定売りが重なる局面では節目の2万6500ドル割れを試しに行く局面もありそうだ。200日移動平均線(2万6224ドル)が下値のサポートラインとして残っていれば、利益確定売りの範囲内に留まることから、深追いは慎重さを持ちつつポジション調整に終始する1日となる。
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